エコキュートという言葉は聞いたことがあっても、どのような機器なのか分からないという人も多いです。
これは従来のガス給湯器ではなく、電気を使用する給湯器です。
イメージしにくければ、浴槽にお湯を入れるときに操作するパネルを思い浮かべましょう。
あれがもっと大掛かりになって、家全体の湯をカバーできるぐらいの製品です。
冷蔵庫みたいな外観で庭先などに置かれているケースが多いです。
さまざまなメリットがあり、すでに多くの家庭に導入されています。
コストを節約できる
メリットの中で特に大きいのはコストを節約できることです。
そう言われても、かなり電気代がかかりそうだと思う人もいるでしょう。
たしかに電気代は必要ですが、使用する時間帯によってはかなり抑えられます。
具体的には夜間電力を使用することで、日中に電気を使うよりも大きく節約が可能です。
とはいえ、夜間にあまりお湯を使わない家庭も珍しくありません。
むしろ家事をする日中に使いたいという意見も多いです。
その要望にもしっかり応えられる点がエコキュートの素晴らしいところです。
日中に使う分の湯も夜間電力を使って沸かせます。
これが当たり前になると、年間の電気代は驚くほど安くなるはずです。
湯の量が足りなくなったら追加で沸かす必要がある
とはいえ、この方法にもデメリットがあることを覚えておきましょう。
それは湯の量が足りなくなったら、追加で沸かす必要があるということです。
その場合は日中の電力を使うので、電気代を普通に請求されてしまいます。
そのようなケースが積み重なると、エコキュートの恩恵をあまり感じられなくなるでしょう。
したがって、十分な量を予測して沸かしておくことが欠かせません。
モデルによって貯蓄できる湯の量に違いがあるため、購入前に検証しておくのが理想的です。
今後の家族構成を視野に入れておく
1人暮らしと4人家族とでは消費する量にかなりの開きがあります。
4人家族なのに1人暮らし用のものを購入すると、何度も追加で沸かすことになるでしょう。
逆に1人暮らしなのに4人家族用を買うと、容量を持て余すことになりかねません。
そこでポイントになるのは今後の家族構成を視野に入れておくことです。
増える可能性があるなら、あらかじめ大きめのサイズを選ぶとよいでしょう。
一般的に5年以上は使うものなので、それまでに変動があるか予想する必要があります。
ただし故障した場合は、もっと早い時期に買い替えることになります。
部品の交換だけで対応できる場合もありますが、ユニットの重要な部分が破損していた場合は、修理が不可能なケースもあるのです。
そうなると強引に直そうとするよりも、買い替えたほうが安くつきます。
#エコキュート
エコキュートの「エコ」は、エコロジーとエコノミーをかけて経済的で環境に優しいという意味で、「キュート」は給湯をもじった造語です。正式名称は自然冷媒ヒートポンプ給湯機。#声に出して読みたい自然冷媒ヒートポンプ給湯機 pic.twitter.com/XrmP5QmyvJ— ビックカメラ水戸駅店🌸 (@biccameramito) March 25, 2021
エコキュートが故障した場合
普通の家電製品と違って、素人がDIYで何とかできる製品ではありません。
交換用のパーツの入手も難しいため、基本的には購入した店舗やメーカーに修理を依頼する必要があります。
その際に、買い替えを勧められたら素直に従うのが得策です。
それは金銭的な損得だけの話ではありません。
湯を使えない状態が続くと、さまざまな点で困ることになるでしょう。
お風呂に入れないのはもちろんですし、調理や清掃などに影響が出ることもあります。
特に冬場であれば、かなりの不便を強いられることになりやすいです。
高齢者や赤ちゃんがいる家庭では、死活問題といっても過言ではありません。
そういったリスクを避けたいなら、エコキュートを万全の状態に維持することがポイントになります。
災害時に有効な貯湯タンクとして利用できる
また、もう1つのメリットを知れば、状態を良くしておく重要性がもっと分かります。
それは災害時に有効な貯湯タンクとして利用できるということです。
大地震などが起こった場合、水道管やガス管が遮断されてしまうケースがよくあります。
どちらも地中に埋まっているため、復旧までにかなり時間がかかります。
一方が無事だったとしても、ガス給湯器しかなければ湯を使えません。
しかし、エコキュートがあれば、どのようなケースにおいても湯を使えるというわけです。
もちろん電気の問題もあるので期間は限られていますが、当面の間は湯に困らなくなるというメリットがあります。
ただし、飲用水として使うのは避けたほうがよいでしょう。
衛生面に考慮しながら、生活水として活用するのが一般的です。
まとめ
設置費用の高さがネックですが、ランニングコストの安さで相殺できます。
すぐに打ち消せるわけではありませんが、数年のスパンで見れば損という感覚はなくなるでしょう。
それよりも設置場所の確保に関して悩む人が多く見受けられます。
ヒートポンプだけでなく、貯湯タンクの分のスペースが必要なので、広めの庭があると設置がスムーズです。
稼働させると低周波が出るので、近所迷惑にならないか検証しておくことも欠かせません。
いったん導入すると移動は面倒なので、最初にしっかりシミュレーションしておきましょう。
エスコシステムズなどの業者に下見をしてもらって、問題がないか確かめてもらうと安心です。
小さなサイズを勧めるなど、有益なアドバイスを得られる可能性もあります。
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